セカンド レディー

「流牙はさ、俺らのせいで柚姫の居場所無くなって、おまけに今朝、お前が女子から目付けられてたの気にしてんの」


「どいうこと?」


恭平くんの言葉に首を傾げる。



「俺らのせいで柚姫ちゃんの居場所がなくなっちゃったから作ってあげるって言ってるんだよ。あと、なんでか分からないけど街の人らが柚姫ちゃんのこと霜華の姫って噂してんだよね。お互い有名人だと大変だよな?」


横で金髪がにっこり微笑む。


嘘っぽい笑顔しかしないと思ってたのに、
この笑顔は本物っぽい。


仮面なんて被ってない、彼の本当の優しい笑み。





「それが……仲間?」




「そういうことだ」



さっきから偉っそうなことばかり言うし、ここでもドヤる男。




…なんかムカつく。




「俺らの中では話はついてる。あとは柚姫が決めろ」




…って、そんな事言われても…。
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