こんな私でも恋愛できるの!?
学校から離れたところに芸能人専用の車があって、それに乗るように指示されたため気が動転しながらも乗った。

「はぁ…ったく。疲れた」

横からため息が聞こえた。

「なんでこうも女子の声ってうるせぇのかね…」

んん?私の隣にいるのはどなたですか?

ほんとに王子の水輝綾斗なんですか?

「あとお前も。ちょっと肩抱いたぐらいで顔赤くしすぎ。そりゃそうかなんせこの俺が目の前にいるんだもんな」

「あ、あの…」

「あ?」

「水輝綾斗さん…ですよね?」

「じゃなかったら誰なんだよ俺は」

「あ、ですよね〜…」

「なに。テレビとは違い過ぎて別人かと思ったのか?」

その通りです。ピンポンピンポン

「ハッどいつもこいつも。芸能人は大抵キャラ作ってんだよ。これが俺の素」
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