こんな私でも恋愛できるの！？

「私こそ…推しに対して変な気持ちになるなんて…どうかしてましたね」

そういうと璃子さんは真剣な顔になった。

「ゆめちゃん。ほんとうにそれだけ？ただのファンなの？」

「なにがですか？？」

璃子さんは少し考えてから

「んー。やっぱこれは他者が口を出していいことじゃないわね。とにかく怪我はしても無事でよかった！じゃあ私は行くね！」

そう言ってからメイク室を出ていった。

入れ替わるように綾斗さんが入ってきた。

「ゆめ…。」

え、今初めて名前…

ガバッ。

「えっ…？」

これは…ハグ…？

「なにやってんだよ！バカなのか！？お前！」

「ご、ごめんなさい…」

「低いところからこけたからよかったけど高いところからだったら…どうすんだよ！」

「すいません…」