こんな私でも恋愛できるの!?
「お前が居なくなったら…」

え…?

「……ばかやろう。」

その後も多分なにか言われた…と思うけど

抱きしめられたままだったからなにを言われたのか聞こえなかった。

というか聞く耳を持つ余裕すらなかった。

早くなる鼓動の正体がなんなのか。

まだわからない私にはただただ抱きしめられるままでいるのが精一杯だったのだ。

それからしばらくたった後綾斗さんの気が済んだのか抱きしている腕を離し、帰る支度をすることになった。

帰りはまたスーツ姿のお付き?の人が今度は芸能人専用車で迎えにきた。

あ、そういえば

「お世話係はいないって言ってなかったっけ?」

「確かにお世話係はいないと言ったな。」

「?ならあの方は…?」

「あれは俺に昔から仕えている柳だ。」

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