こんな私でも恋愛できるの!?
ふんっ!

振りほどこうにも力が強くてできない。

「ばーか。」

「っ…///」

パッと腕を離したかと思うと颯爽と部屋を出ていこうとする綾斗さん。

「じゃ、俺行ってくるわ。」

「い、いってらっしゃいませ…」

プシュー…。

効果音つけたら多分そんな音だと思う。

その場に空気が抜けたように座り込んでしまい、しばらく立てなかった。

ダメだ。心臓がもたない…

明日にでも死んじゃうかもしんない。

ほんと最近どうしたのかな…。

あ、まって学校!わっすれってたーー!!

綾斗さんの高校は芸能科という学科があって、芸能人なら仕事を優先して授業は免除になるという制度がある。

もちろん私の高校にはそんな制度なんてない。

うわーーー!!また遅刻なんて嫌だーー!!!
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