不本意ながら同棲してます
ピピピピと鳴り響く無機質な機械音。
連休が明けて、今日からまた憂鬱な学校生活が
始まると考えると自然と足取りが重くなる。
昨日のことがあり、今日は宮島さんの姿はなく
代わりにテーブルに何かが置かれていた。
『おはよう。昨日はよく寝れた?お弁当作った
からよかったら食べてね。いってらっしゃい』
淡い青色の包に包まれたお弁当はまだ暖かい。
準備を整えて家を出ればいつもより少しだけ早
く学校に着いた。
友人からは少々驚かれたが私が早く登校するこ
とがそんなに珍しいことなのか…。
昼休みに入って持ってきたお弁当を広げる。
「え!?セナがお弁当!?しかも美味しそう」
いつも購買で買ったパンを食べる。
友人から驚かれるのも無理もないよね。
言葉通り美味しそうなお弁当に呆然とし、キラ
キラと光る友人の目に気づけなかった。
気づけば入っていたおかずを三分の一ほど食べ
られてしまっていた。
もきゅもきゅと美味しそうに頬張る友人を横目
に、ふと気になったことを聞いてみた。
「うちの学校に宮島レイっている?」
本当になんとなくだった。
つい、ちょっとした出来心で聞いてしまった。
「ああ、あの無表情ね無慈悲な宮島くん?」
私のイメージとは掛け離れている宮島くんの人
物像が友人の口から出る。
どうやら私の思う宮島さんとは別人のようだ。
もしかしたらと少しの期待を打ち砕かれて項垂
れていると不意に友人が廊下を指さした。
「ほら!あの人が宮島くんだよ」
指の先に目を向けると、そこには私の知ってる
宮島さんがいた。
いつも私に向けてくれる優しそうな笑顔も、怪
しい笑みもない。
何も移さない真っ黒な瞳
声をかけに行こうと思ったが、あまりの変化に
足が動かない。
遠くからでもわかる冷たい表情の宮島さん。
ぱっと目を逸らして食べ終わったお弁当をカバ
ンにしまい、机にふせる。
連休が明けて、今日からまた憂鬱な学校生活が
始まると考えると自然と足取りが重くなる。
昨日のことがあり、今日は宮島さんの姿はなく
代わりにテーブルに何かが置かれていた。
『おはよう。昨日はよく寝れた?お弁当作った
からよかったら食べてね。いってらっしゃい』
淡い青色の包に包まれたお弁当はまだ暖かい。
準備を整えて家を出ればいつもより少しだけ早
く学校に着いた。
友人からは少々驚かれたが私が早く登校するこ
とがそんなに珍しいことなのか…。
昼休みに入って持ってきたお弁当を広げる。
「え!?セナがお弁当!?しかも美味しそう」
いつも購買で買ったパンを食べる。
友人から驚かれるのも無理もないよね。
言葉通り美味しそうなお弁当に呆然とし、キラ
キラと光る友人の目に気づけなかった。
気づけば入っていたおかずを三分の一ほど食べ
られてしまっていた。
もきゅもきゅと美味しそうに頬張る友人を横目
に、ふと気になったことを聞いてみた。
「うちの学校に宮島レイっている?」
本当になんとなくだった。
つい、ちょっとした出来心で聞いてしまった。
「ああ、あの無表情ね無慈悲な宮島くん?」
私のイメージとは掛け離れている宮島くんの人
物像が友人の口から出る。
どうやら私の思う宮島さんとは別人のようだ。
もしかしたらと少しの期待を打ち砕かれて項垂
れていると不意に友人が廊下を指さした。
「ほら!あの人が宮島くんだよ」
指の先に目を向けると、そこには私の知ってる
宮島さんがいた。
いつも私に向けてくれる優しそうな笑顔も、怪
しい笑みもない。
何も移さない真っ黒な瞳
声をかけに行こうと思ったが、あまりの変化に
足が動かない。
遠くからでもわかる冷たい表情の宮島さん。
ぱっと目を逸らして食べ終わったお弁当をカバ
ンにしまい、机にふせる。