スーパーガール
「……さん、末次さん。こんなところで寝たら、風邪を引きますよ」
「へっ?」
がばりと顔を上げる。スマートフォンを操作したまま、うっかり眠ってしまった。
「すみません! つい、うとうとしちゃって」
「構いませんよ。でも、寝るなら布団のほうがいいでしょう。先ほど、軽く掃除機をかけて、布団も敷いておきました。今夜はぐっすりと休んでください」
「ええっ?」
私がうたた寝する間に、彼は隣の部屋を整えてくれたのだ。しかも片手で。
(まったくもう、怪我人の彼に世話をかけてどうすんのよ!)
呑気な自分が信じられない。それに、男性の部屋でうたた寝するなんて、緊張のかけらもない。恥ずかしすぎる。
「隣の部屋もお湯が出るので、風呂に入ってください。使い方がわからない場合は電話してもらえれば……」
「あっ」
玄関を出ようとして、棚橋さんに振り返った。
「へっ?」
がばりと顔を上げる。スマートフォンを操作したまま、うっかり眠ってしまった。
「すみません! つい、うとうとしちゃって」
「構いませんよ。でも、寝るなら布団のほうがいいでしょう。先ほど、軽く掃除機をかけて、布団も敷いておきました。今夜はぐっすりと休んでください」
「ええっ?」
私がうたた寝する間に、彼は隣の部屋を整えてくれたのだ。しかも片手で。
(まったくもう、怪我人の彼に世話をかけてどうすんのよ!)
呑気な自分が信じられない。それに、男性の部屋でうたた寝するなんて、緊張のかけらもない。恥ずかしすぎる。
「隣の部屋もお湯が出るので、風呂に入ってください。使い方がわからない場合は電話してもらえれば……」
「あっ」
玄関を出ようとして、棚橋さんに振り返った。