スーパーガール
「僕にとってきみは、スーパーガールだ。初めて会った日から、まっすぐな心と優しさを感じていましたよ。だからこそ、家事を手伝うと言ってくれた時、嬉しかった。一緒に過ごした、かけがえのない日々を、思い出にしたくない」


私の、勘違いだろうか。

愛の告白をされているような、そんな気がする。


「もっと説明が要りますか? 僕はこれでも、いっぱいいっぱいなんだけど」

「い、いえ、あの……」


手のひらから伝わる熱が、私の体までも熱くする。だんだん火照ってきた。頬も、首筋も真っ赤になって――


「末次奈緒さん。僕は、きみが好きです」

「……」

「結婚を前提に、お付き合いしてくれませんか」


何という、破壊力。

トラウマによるコンプレックスは、いまや完全に崩壊した。

拘ることなど、もう、何もない。

棚橋さんこそ、私のスーパーマンだ!


「はいっ。こちらこそ、よろしくお願いします!!」


涙があふれる。でも、これは幸せの涙であると、彼にもわかっている。

大好きな微笑みが、私を包んでくれた。

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