スーパーガール
まっすぐなきみ
「大学を卒業するまで待つって?」
「うん。私はすぐにでも結婚したいけど、学生の本分をまっとうしてから、一緒になろうって」
「わはは……さすが棚橋さん、お堅いなあ」
「大人って言ってくれる?」
スポーツショップの一角にあるベンチで、私と畑山くんは笑い合う。
バイトを上がったあと買い物に来たら、偶然出会った。彼は今日、バイトは休みで、今は大学の帰りだという。
「しかし、あの時はびっくりしたなあ。末次さん、相変わらずパワー半端ねえって感じで」
棚橋さんを庇って、書棚を支えた件だ。畑山くんには衝撃だったようで、2か月経った今も話題に出す。
「あれは、火事場の馬鹿力ってやつ。畑山くんこそ、パワーすごいじゃん。ベンチプレスの数字を聞いて跳び上がったよ」
「そりゃ、鍛えてるからな。末次さんに負けないようにって」
にやりと笑い、顎髭を撫でる。本当にまったく、小学生の頃の、あの可愛い学くんとは別人のようだ。
「うん。私はすぐにでも結婚したいけど、学生の本分をまっとうしてから、一緒になろうって」
「わはは……さすが棚橋さん、お堅いなあ」
「大人って言ってくれる?」
スポーツショップの一角にあるベンチで、私と畑山くんは笑い合う。
バイトを上がったあと買い物に来たら、偶然出会った。彼は今日、バイトは休みで、今は大学の帰りだという。
「しかし、あの時はびっくりしたなあ。末次さん、相変わらずパワー半端ねえって感じで」
棚橋さんを庇って、書棚を支えた件だ。畑山くんには衝撃だったようで、2か月経った今も話題に出す。
「あれは、火事場の馬鹿力ってやつ。畑山くんこそ、パワーすごいじゃん。ベンチプレスの数字を聞いて跳び上がったよ」
「そりゃ、鍛えてるからな。末次さんに負けないようにって」
にやりと笑い、顎髭を撫でる。本当にまったく、小学生の頃の、あの可愛い学くんとは別人のようだ。