スーパーガール
夕飯のメニューはお鍋に決めた。
棚橋さんのアパートに帰ると、早速料理にとりかかる。
「きみは料理上手ですねえ。いつも感心します」
材料を切る私の手もとを、彼はまじまじと見ている。
「いえ、そんなこと。お鍋は野菜を切るだけだし……確かに料理は好きだけど、食い意地が張ってるだけですよ」
「だとしても、僕は幸せです。きみの料理を、この先ずっと食べることができるのですから」
「……」
どう返せばいいのかわからず、私は口ごもる。
「前から思ってたけど、棚橋さんって天然ですよね」
「天然? どこがでしょう」
「こちらが赤面するようなことを、さらりと言えちゃうところとか」
棚橋さんは、ぴんとこないようだ。だからこそ、天然なんだけど……
「よくわかりませんが、素直ってことにしておきましょうか」
「あは、ポジティブですね」
私達は微笑み合う。
こんなひと時が嬉しい。何気ない日常のやり取りが、心をほっこりとさせてくれる。
棚橋さんのアパートに帰ると、早速料理にとりかかる。
「きみは料理上手ですねえ。いつも感心します」
材料を切る私の手もとを、彼はまじまじと見ている。
「いえ、そんなこと。お鍋は野菜を切るだけだし……確かに料理は好きだけど、食い意地が張ってるだけですよ」
「だとしても、僕は幸せです。きみの料理を、この先ずっと食べることができるのですから」
「……」
どう返せばいいのかわからず、私は口ごもる。
「前から思ってたけど、棚橋さんって天然ですよね」
「天然? どこがでしょう」
「こちらが赤面するようなことを、さらりと言えちゃうところとか」
棚橋さんは、ぴんとこないようだ。だからこそ、天然なんだけど……
「よくわかりませんが、素直ってことにしておきましょうか」
「あは、ポジティブですね」
私達は微笑み合う。
こんなひと時が嬉しい。何気ない日常のやり取りが、心をほっこりとさせてくれる。