[短]デザートは苺の唇
でも、私たちは彼氏でも彼女でもない。

単なるお馴染み

事のきっかけは些細なものだった


遡ること、三ヶ月前。

いつものように学校帰り、航くんの部屋で勉強して
航くんのお母さん手作りの夕飯をご馳走になった日

航くんの部屋で言われたんだ

「デザート食べたいなー。」
「私、チョコレートならあるよ」

うーん、、、
と一頻り考えたあと、いたずらっ子の顔で

「苺の唇食べたい」

突然のことにあわてふためく私を見て、小首を傾げて
さらに畳み掛けた

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