強気なサッカー選手の幼馴染みが、溺愛旦那様になりました。(番外編)
「千春も、俺にドキドキしてくれてたのか?」
「………そんなの、当たり前だよ。」
「じゃあ、その浴衣姿の千春を今貰ってもいいよな?」
「………でも、食事まだだし、下げに来るかもしれないでしょ?」
「まだ、来ないさ。それに、来たら止めればいい。……それに我慢出来るのか?」
「………出来ない………。」
千春は正直に自分の気持ちを伝えると、秋文はニヤリと悪いことを考えるように笑った。
「じゃあ、このまま貰うな………。」
「そ、それは………っっー!」
露天風呂に向かう部屋の奥の窓辺で、秋文に立ったまま深いキスをされる。
角度を変えて、何度も甘い口付けをされると、そのために甘い声と水音が千春の耳を支配して、羞恥心を感じて目に涙が溜まってくる。
「俺のお嫁さんは、色気がすごくて心配になる。……誘惑するのは俺だけにしてくれよ。」
「………っ……あ、秋文………。」
「新婚旅行、絶対につれていくから……それまで、我慢してくれ。」
「うん………秋文がいるなら、私はずっと待っていられるよ。」
「………はぁー……。脱がすの勿体ないし、いつ誰か来るかわかんないから、そのままするか。」
「っっ!!」
秋文の発言に抗議をしようとするけれど、それも彼の唇で止められてしまう。
その後は立ったまま、彼からの熱い熱と色気と欲望に翻弄されながら、激しく求められた。
彼を求めていた千春の体は喜び、そして気持ちよさが頂点まで達していた。
熱にうなされながら見る秋文は、とても色っぽくて男らしくて、それだけで体がきゅんとなってしまう。
引き締まった体と彼の香りに強く抱き締められながら、千春は幸せの波にのまれてしまう。
秋文が傍にいてくれれば、甘い時間と楽しい日々と未来への希望がある。
ずっと彼の隣にいたい。
そう願いながら、切ない声で秋文の名前を呼び、立てなくなってその場に座り込み、体を絡め合い、千春は汗ばんだ彼の体をギュッと抱きしめた。