強気なサッカー選手の幼馴染みが、溺愛旦那様になりました。(番外編)
秋文は、隣で眠る千春をぎゅっと抱きしめる。彼女の体温と鼓動が伝わるぐらいきつく抱きしめるのが、秋文が1番安心する方法だった。
「あき、ふみ……?」
秋文が強く抱きしめたせいか、千春はゆっくりと瞼を開けた。
「悪い……起こしたか?」
「ん………秋文………大好きだよ………すぅー……。」
千春は寝ぼけていたのか、隣に秋文がいるのを確認すると、秋文の体に顔をすりつけながら、笑顔でそく呟くとまたすぐに寝てしまった。
秋文はその愛らしい姿を見てしまい、すぐに笑ってしまう。
こんな近くにいて何を心配しているのだろうか。
千春は、こんなにも自分を愛してくれていると、こんな些細なことで秋文は実感した。
俺は千春を信じているし、きっと大丈夫。
「俺も愛してるよ、千春。」
秋文は幸せそうな寝顔を浮かべる最愛の奥さんに口付けをして、彼女を抱きしめながら、また眠りについた。
彼女の事、そして明日の事を思いながら…………。