偽りの甘い罠
しばらく実家にでも帰ろうか

悠々自適には過ごせる。でも、一人の方が気疲れする
ことはないんだけど、、、


ーコンコンー

「はい」

病室のドアが開いて真っ先に飛び込んで来たのは

「紗英ー!」
「美帆、、、」
「ずっと来たかったけど、青柳くんにとめられてさ」
「とめられた?」
「みんなが来たら、気を遣うだろうからって。
だから、退院の日まで我慢した。本当はすぐにでも
飛んできたかったけど、、、」
「そっか。ありがとう、来てくれて。」
「身体、もう平気?」
「うん。」

退院おめでとう、そう言って八巻さんやマネージャー
たちも来てくれた。

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