偽りの甘い罠
曖昧な関係は解消されて、夫婦になった私達。

プロポーズからずっと言えなかったこと

というより、、、いつも先に言われてしまう

だから、今日は絶対に負けない


「匠、、?」
「んー?」

まだいくらか寝ぼけ眼。

私を後ろから抱きしめてスヤスヤと眠ってる

その寝息すらも今は愛しさのひとつだ

私はそんなささやかな事にも、今までにないくらいの
幸せを噛み締める。



私はくるりと反転して、匠の胸に顔をうずめた

トクントクンと、規則正しい心音を聞きながら、、、



私は伝えた。

ずっと言いたかったこと。

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