偽りの甘い罠
過ち
ハイボールも三杯目に突入したとき、青柳がポツリと
口を開いた
「いつからなんだ?」
「ん?、なにが?」
「名前、出せないだろ。誰が聞いてるかわかんねーし」
あぁ、雅人さんのこと
そんなの聞いてどうするんだろう、、、
「二年前よ。」
「なんで、そうなった?」
「明確なものはない。ただ、お互い何となく弱って
いたのかもしれない。引き寄せられるように、
気付いたらそうなってた」
「一度きりの過ちで済ませば良かったんじゃないのか?」
「出来なかった。ズルズルと、、、いつのまにか
好きになってたから。」
「だからって、このままで良いとは思ってないだろ?」
放置していたハイボールのジョッキは、汗をかいて
解け出した氷が二層になっていた。
口を開いた
「いつからなんだ?」
「ん?、なにが?」
「名前、出せないだろ。誰が聞いてるかわかんねーし」
あぁ、雅人さんのこと
そんなの聞いてどうするんだろう、、、
「二年前よ。」
「なんで、そうなった?」
「明確なものはない。ただ、お互い何となく弱って
いたのかもしれない。引き寄せられるように、
気付いたらそうなってた」
「一度きりの過ちで済ませば良かったんじゃないのか?」
「出来なかった。ズルズルと、、、いつのまにか
好きになってたから。」
「だからって、このままで良いとは思ってないだろ?」
放置していたハイボールのジョッキは、汗をかいて
解け出した氷が二層になっていた。