偽りの甘い罠
宣言
もっと気楽にご飯とか位行くのかと思ってた。

あ、でもそれならカモフラージュなんか頼まないか。

「青柳くんに近付かないで。」

振り落とされる右手。
かわすか、受けるかどっちがいいんだろう、、、

瞬時にそんなことを考える余裕があるんだと、呑気な
自分に笑えてくる

「それは約束できねーな」

右手をブロックしながら、冷たい視線を送ってる青柳
の姿があった

は?いつの間に?
忍者かってくらい、気配も何も感じなかったんだけど。

「青柳、、、なんでここに?」
「石田から聞いた。嫌な予感がして来てみたら案の定」

明らかに苛立つ青柳を、おどおどしながら見つめる四人

そして、リーダーが口を挟んだ

「青柳くん、私は別に、、、」
「別になんだ?何もしてないと言い訳出来る状況では
ないよな?」
「ご、ごめんなさい、でも、、有村さんが、、」

はぁーとわざとらしく大きな溜め息をつくと、
私の隣へ移動した青柳が、ボソっと謝った。


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