偽りの甘い罠
不意打ちだもんね。

別に気持ちがあるとかじゃないし、、、
そうそう、犬とキスしたと思えばいいのよ。

私は化粧室で唇を洗うと、口紅を塗り直してから
仕事へ戻った

余計な時間取られたから、挽回しないと。

「すみませんでした。仕事に穴をあけて、、、」
「いや、いいよ。全部聞いたから。それより大丈夫?」
「はい。ご迷惑おかけしました」

マネージャーに謝りを入れてから、
他のフロントメンバーにも同じく謝罪した。

不可避の事態とはいえ、私にも責任の一端はあるし。

この日以来、私と青柳は恋人だと周知されること
となった。

もちろん、雅人さんの耳にも、、、



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