偽りの甘い罠
美帆だけじゃない。一部の取り巻き以外は私を気にかけ
事あるごとに守ってくれた。

本当に私は恵まれてる。
穏やかな人達に囲まれて幸せなときを過ごせたんだから

「有村、すまない。守りきれなくて、、、
俺があんなこと頼まなければ、、、」
「青柳らしくないなー。そんな暗い顔しないでよ。
他の人に頼んだら、その子が標的になってた。
私で良かったんだよ、きっと。」
「お前こんなときまで、人の事考えるなよ。
今、上にみんなで掛け合ってる最中なんだ。一ヶ月の
うちにこの状況を打破出来るから。」
「どういうこと?」

悲しそうに歪んでいた瞳がフッと和らいで微笑んだ

柔らかい口調で唇を動かす

「あいつらを飛ばす計画」
「と、飛ばすって、、、」

任せろ、そう言って不敵に口角をあげた。

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