偽りの甘い罠
心中穏やかじゃない日々がしばらく続いた頃。

私は意を決して、青柳に包み隠さず、すべてを明かす
ことにした。

もうハッキリしたい。

いつまでもウジウジ悩んでる自分と決別するために。

胸を張って、自信に満ち溢れていた頃の自分を取り
戻すためにも、、、

仕事終わり、同じく遅番だった青柳に、久しぶりに
声をかけた。

タイミングを逃した日から実に二ヶ月を要した

季節もかわり梅雨真っ只中。
外は生憎の雨。

「青柳、話したいことがあるの。今から少しでいいから
時間もらえないかな?」

何を感じ取ったのか、その瞳はあきらかに揺れていた

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