偽りの甘い罠
そう、現れたのは青柳だった

状況が飲み込めない私に亜矢子さんが、イタズラに
謝った

「えへっ。私が呼んだの。まさか本当に来るとはねー」

さらに追い討ちをかける一言を亜矢子さんが放った

「じゃあ、あとは二人でゆっくりね。あ、匠くん、
紗英ちゃんひとり暮しだってよ。ふふふ」
「おー。サンキューな。この借りはそのうち。」
「うん、じゃあねー。」

「匠、ほどほどにしろよ。あんまり、怒るなよ」
「あー。わかってる。」

三人の会話はいまだ混乱してる私の耳へ、嵐のように
吹き荒れた

この時点で思考回路停止だ


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