偽りの甘い罠
恐怖、ふたたび
あの日から青柳は片道三時間ほどかけて、休日の度に
会いに来るようになった

そして、今日も、、、

私達は休みを合わせて束の間のデートを楽しんだ

付き合ってるわけではない。

私はまだ返事を出せずにいたから、、、

それでも青柳は気にも止めずに、足しげく通ってくれた
一方的で申し訳ないと思いながらも、私は自分から
会いに行くことは出来なかった。

だって、あの人がいるから
それが怖くて足を向けられない

青柳の優しさに甘えてばかりだ

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