小さな傷
「もう・・・だめだ。」
彼はそういうと強引に私の顔を股間から遠ざけ、私の上に覆いかぶさり、そのまま力強く腰をせり出し見事に私の中に侵入してきた。
「あぁぁ!」
声を止めることはできなかった。
彼は奥まで突き切ったと同時に動きを一瞬止めた。
私がそっと目を開くと彼が両目をカッと見開いて私の顔を見つめていた。
”野獣”
そんな言葉が浮かぶと同時にその野獣に犯されている自分も同じ獣になった気がした。
そんなことを考えていた瞬間、止まっていた彼の腰は深くゆっくりと動き出し、浅く深く私の柔らかな壺を突いた。
そのグラインドに合わせて私の呼吸も激しくなった。
一方彼の息は全く聞こえない。
口をつぐんで私の中で深く陶酔しているようだ。
「あぁ!ダメ!いきそう・・・。」
私のほうが早く絶頂を迎えそうになる。
「いいよ。いって。」
そういうと彼の動きは一層激しく速度を増した。
「ああああ!もう、もう!」
そういうのが精いっぱいで次の瞬間、頭の中が真っ白になり体が痙攣をおこしていた。
でも彼はまだ私の中でその硬さと大きさを保ったままピクンピクンと脈を打っているのを感じた。
一瞬動きを止めていたが、思い出したようにまた深く私の中に入り込んできた。
「あ、わたし・・・これ以上は。」
思わず口を突いて出た言葉を彼は完全に無視して、また速度を早めていった。
「ごめん。動きが止められない。」
苦しそうに彼が言うと急に愛おしさがこみあげてきて優しく彼の首に手をまわした。
彼は歯を食いしばるように体ごと私の中で暴れだし、自らの絶頂を迎えようとしていた。
その姿を見たとき私も二度目の快感が体を走り出し、彼の動きにシンクロしている自分の動きを感じた。
『はじめてかも』
実は根はエッチでありながら、行為は結構淡白で一回いけば満足なほうだったのだが、今回彼のがんばり?からめでたく二度目を迎えられそうになった。
「あっ、私も、もう一度!」
思わず言葉を発した。
「いいよ!一緒に・・・いこ・・う」
「あぁ!」
二人の雄たけびは、ほぼ同時だった。
急に彼の重さを感じる。
まるで子供のように私の胸の上に顔をうずめて微動だにしない。
時間にすれば1、2分だったと思うが、部屋が静寂に包まれた。
「ごめん。こんなところで。ムードないよな。」
彼が照れくさそうに言った。
「ほんと・・・ですね。でも・・・。」
「でも?」
「素敵でした。」
「馨・・・くん」
「あ、かおるで。」
「かおる・・・。」
そういうと彼は優しく唇を重ねて、私のほほ、おでこ、耳にもキスをして、ゆっくりと体を入れ替え、今度は私が上に来るように抱いてくれた。
「床・・・冷たいだろ。」
キュンとした。
やっぱり彼は秘書室長、気遣いの人だ。
翌朝目が覚める、ベッドの中で昨日の余韻を感じていた。
あのあと、少しだけ二人でまどろんでいたが、やはり泊りはまずいと彼は私に謝りつつ部屋を後にした。
うまくタクシーは拾えただろうか。
当時はまだ携帯も会社で総合職の社員に配給されるくらいで個人のものはあまり普及していなかったから、メールで様子を聞くことさえできなかった。
彼の無事?を知ったのは月曜の出勤後だった。
彼はそういうと強引に私の顔を股間から遠ざけ、私の上に覆いかぶさり、そのまま力強く腰をせり出し見事に私の中に侵入してきた。
「あぁぁ!」
声を止めることはできなかった。
彼は奥まで突き切ったと同時に動きを一瞬止めた。
私がそっと目を開くと彼が両目をカッと見開いて私の顔を見つめていた。
”野獣”
そんな言葉が浮かぶと同時にその野獣に犯されている自分も同じ獣になった気がした。
そんなことを考えていた瞬間、止まっていた彼の腰は深くゆっくりと動き出し、浅く深く私の柔らかな壺を突いた。
そのグラインドに合わせて私の呼吸も激しくなった。
一方彼の息は全く聞こえない。
口をつぐんで私の中で深く陶酔しているようだ。
「あぁ!ダメ!いきそう・・・。」
私のほうが早く絶頂を迎えそうになる。
「いいよ。いって。」
そういうと彼の動きは一層激しく速度を増した。
「ああああ!もう、もう!」
そういうのが精いっぱいで次の瞬間、頭の中が真っ白になり体が痙攣をおこしていた。
でも彼はまだ私の中でその硬さと大きさを保ったままピクンピクンと脈を打っているのを感じた。
一瞬動きを止めていたが、思い出したようにまた深く私の中に入り込んできた。
「あ、わたし・・・これ以上は。」
思わず口を突いて出た言葉を彼は完全に無視して、また速度を早めていった。
「ごめん。動きが止められない。」
苦しそうに彼が言うと急に愛おしさがこみあげてきて優しく彼の首に手をまわした。
彼は歯を食いしばるように体ごと私の中で暴れだし、自らの絶頂を迎えようとしていた。
その姿を見たとき私も二度目の快感が体を走り出し、彼の動きにシンクロしている自分の動きを感じた。
『はじめてかも』
実は根はエッチでありながら、行為は結構淡白で一回いけば満足なほうだったのだが、今回彼のがんばり?からめでたく二度目を迎えられそうになった。
「あっ、私も、もう一度!」
思わず言葉を発した。
「いいよ!一緒に・・・いこ・・う」
「あぁ!」
二人の雄たけびは、ほぼ同時だった。
急に彼の重さを感じる。
まるで子供のように私の胸の上に顔をうずめて微動だにしない。
時間にすれば1、2分だったと思うが、部屋が静寂に包まれた。
「ごめん。こんなところで。ムードないよな。」
彼が照れくさそうに言った。
「ほんと・・・ですね。でも・・・。」
「でも?」
「素敵でした。」
「馨・・・くん」
「あ、かおるで。」
「かおる・・・。」
そういうと彼は優しく唇を重ねて、私のほほ、おでこ、耳にもキスをして、ゆっくりと体を入れ替え、今度は私が上に来るように抱いてくれた。
「床・・・冷たいだろ。」
キュンとした。
やっぱり彼は秘書室長、気遣いの人だ。
翌朝目が覚める、ベッドの中で昨日の余韻を感じていた。
あのあと、少しだけ二人でまどろんでいたが、やはり泊りはまずいと彼は私に謝りつつ部屋を後にした。
うまくタクシーは拾えただろうか。
当時はまだ携帯も会社で総合職の社員に配給されるくらいで個人のものはあまり普及していなかったから、メールで様子を聞くことさえできなかった。
彼の無事?を知ったのは月曜の出勤後だった。