叶わなくてもいいから、恋したい。
「りか、嘘だろ。佐川が文化祭にくるとか。」

「本当だけど。」

うなだれる清汰を椎名ちゃんは慰める。

「よしよし。ライバル出現ってか。」

「他人事だと思ってるからそう言ってんだろ!?」

「実際、他人事ですけど。」

返す言葉もなく、黙りこむ清汰をさらにはっしーが慰める。

「ドンマイ。清汰。だから、言っただろう。」

「はっしぃ~。味方は君だけだぁ。」

「でも、行動力0の清汰を手助けしようとは思ってないから。」

「はっしーまで!?」

「はっしー。よく言った。」

はっしーに関心した椎名ちゃんは同盟を組むように握手を交わしていた。

誰か。この意味のわからない状況どうにかして!!(泣)

「りか。いいの?あたしらのクラス、メイド&執事喫茶だけど。」

「えっ!そうなの!」

「りか、お前。知らずに呼んだのか。」

「西牧らしいけど。」

うっそ!見られたくないよぅ。
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