叶わなくてもいいから、恋したい。
仲直りについて考えていると、模試の日がきてしまった。

やべぇ。

こんな気持ちで模試なんて出来ねぇ。

早く話さないと。

「西牧。」

「何?」

まだ怒ってるようだった。

「ごめん。俺、西牧のこと考えてなかった。」

「……………」

「まだ名前で呼べない。」

「なんで……?」

「好きな奴の名前を……呼ぶのは恥ずかしいだろ!」

「………………!」

俺のありのままの思いを伝えた。

西牧に届け。

< 205 / 313 >

この作品をシェア

pagetop