叶わなくてもいいから、恋したい。
「翔輝~」

この声はと思って振り向くと、桃華がいた。

「なんだよ。」

「お父さんとケンカしたの?」

え?

なんでコイツ知ってんだ?

「なんで知ってんの?」

「この間、お父さんから電話がきて、二位になってくれって言われたんだぁ。」

あの頑固親父。。。。

桃華に根回ししてたとはな。

桃華、頭いいし引き受けてたらヤバイな。

「引き受けたのか?」

「断ったよ。」

なんで………?

俺たちを別れさせる絶好のチャンスなのに。

「私は前に進むって決めたの!」

桃華………

「いつまでも昔の男引きずらないんだから。」

今の桃華は可愛いけど強い、カッコいい奴だ。
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