叶わなくてもいいから、恋したい。
それから何日かして翔輝から連絡があった。

翔輝はお父さんの後を継ぐらしい。

それで経済とか教育とか学べる大学に行きたいそうだ。

それの条件が揃っている大学にいくためには遠くの高校に行くしかないと思ったそうだ。

そんな立派な夢があるのは羨ましい。

私にはない輝きがあって。

将来を考えていて。

でも、私はそんなことは一ミリも考えてなくて翔輝と同じ高校に行きたいとしか思ってなかった。

そんな私は惨めでしかない。

私の未来に輝きなどない。

周りの人は変わっているのに私は………
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