叶わなくてもいいから、恋したい。
空港を出るとすぐ声をかけられた。

「おー、りかちゃん!」

「え?もしかして、海斗?」

シュッとしていた雰囲気から一転、よりクールになっていた。

「か、カッコよくなったね!」

「て、照れるよ……」

「彼女いるの?」

「まあ、ね。」

顔を赤くしてめちゃくちゃ照れてた。

「見せてよー!」

「これ。」

写真を見ると目がくりくりってしたゆるかわ女子が映っていた。

「え、めっちゃ可愛いじゃん。」

「だろ?」

海斗はいかにも幸せそうだった。

「そういえば、翔輝と会った?」

「まだ、今から会いに行くの。」

「そっか、あいつ楽しみにしてたから早く行きなよ。」

「うん!ありがと、海斗。」

海斗とバイバイして翔輝のもとへ向かった。
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