叶わなくてもいいから、恋したい。
「りかさんと結婚させて下さい。」

翔輝は深々とお辞儀をした。

お父さんはローズヒップティーを吹き出している。

「げほげほげほっ。」

「お父さん、汚いわ。」

お母さんは呆れながら、お父さんにティッシュを渡した。

「すまない。」

「すいません、急に。」

「反対だ…………と言いたいところだか、君はりかを三年間待っていたんだろう。しかも、浮気などしないで。それに免じて、許そう。」

「私も同じよ。」

認めてもらえた!

「お父さん、お母さん。ありがとう!」
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