別れても好きなひと
戸惑いの再会
なるべく焦っているのを悟られないように歩みを早める。絶対に私…あとをつけられてる…!

「あっもしもし?大悟?もうすぐ部屋につくから。」


なんて、本当は嘘。後ろにいる人に警戒してそんな嘘をつく自分に呆れているほど今は余裕がない。怖い!


最後は全速力でマンションに入りデジタルキーの番号を押す。


「あっ!」


こういう時に限って番号を押し間違えるんだから!
< 1 / 329 >

この作品をシェア

pagetop