別れても好きなひと
「思ったよりも髪質が柔らかすぎたなぁ。あれだとこのセットのよさがいきないよな。」
「カット量を減らして髪の量で調節する?このカラーだと余計にボリュームでないし。」
「そうなんだよ。カラー変えないとだよな。」
意見を交わすと大悟と考えている方向がピタリと一致している。私のもやもやしているところにすぐ答えをくれる。このリズムが心地よい。
「夜食買ってきました~。弁当にしたんですけど、なにがいいか分かんなくて、どれがいいですか?」
高橋くんが買ってきたのは幕の内と焼き肉弁当とハンバーグ弁当。
最後に選ぼうとしていると「ん。」大悟は私に幕の内を渡してきた。
「杉崎さんは幕の内がいいですか?」
「こいつ肉嫌いだから。」
私じゃないのに答えないでよ、と大悟を見ると「だろ?」と大悟が私を見る。
「まぁね。」
と私がそっけなく返すとにやりと笑われた。
いざ食べはじめてもすっと私の幕の内から椎茸とにんじんをとる。
当たり前のように口へ運ぶ大悟を見ると「だろ?」とまた繰り返す。確かにいつも残すけど…。なんだか昔を思い出してくすぐったかった。
「カット量を減らして髪の量で調節する?このカラーだと余計にボリュームでないし。」
「そうなんだよ。カラー変えないとだよな。」
意見を交わすと大悟と考えている方向がピタリと一致している。私のもやもやしているところにすぐ答えをくれる。このリズムが心地よい。
「夜食買ってきました~。弁当にしたんですけど、なにがいいか分かんなくて、どれがいいですか?」
高橋くんが買ってきたのは幕の内と焼き肉弁当とハンバーグ弁当。
最後に選ぼうとしていると「ん。」大悟は私に幕の内を渡してきた。
「杉崎さんは幕の内がいいですか?」
「こいつ肉嫌いだから。」
私じゃないのに答えないでよ、と大悟を見ると「だろ?」と大悟が私を見る。
「まぁね。」
と私がそっけなく返すとにやりと笑われた。
いざ食べはじめてもすっと私の幕の内から椎茸とにんじんをとる。
当たり前のように口へ運ぶ大悟を見ると「だろ?」とまた繰り返す。確かにいつも残すけど…。なんだか昔を思い出してくすぐったかった。