別れても好きなひと
挨拶を終えた大悟がステージ裏へ戻ってきた。

そのまま片付けを再開していた高橋君と私を後ろから抱き締める。

「最高だったな!楽しかった!お前ら最高だよ!」

興奮気味の大悟。
こんなに輝ける大悟がいるべきなのは今の場所なの?

大悟がなぜ日本に帰ってきたのか、本当にいたい場所は、いるべき場所は違うんじゃないか、そんなことを考えずにはいられなかった。
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