別れても好きなひと
初日はロッジに着いてから外部講師による接客についての研修。
2棟かりたロッジは片方が女性、もう片方が男性スタッフが使用する。食事や研修は主に男子棟で行う。
私たちは自分の荷物整理をしてから男子棟に集まった。
研修後半、同性同士でペアを組み、ひとりが目隠しをされた状態で椅子まで誘導する内容があった。お客様のエスコート術にも関わるらしい。
私は渚とペアだった。私が目隠しをされて渚がエスコート係。
「信じてください。先輩!」「うん。よろしくね」
私は目隠しされた状態でロッジの玄関の階段を上がるところからスタートした。
「階段があります。せーのであがりますよ。せーの!あっもう少し前でした。」
下手くそかっ!と心で突っ込みながら誘導される。
「あっ!危ない!あっ大丈夫かぁ。ちょっちょっと先輩」
分かりにくい!恐る恐る足を前へ出すと
『ガンっ!ゴンっ!』「きゃっ!」
見えないって怖い!私は派手にパイプ椅子に躓き転んだ。慌てて私は目隠しを取ると床に倒れる私を真っ先に吉川さんが助けてくれた。
「すいません。ありがとうございます。」
吉川さんにお礼を言うとふと隣で大悟が渚に手を貸しているのが視界にはいった。
「渚ちゃんごめんね。」
渚も一緒に転んだらしい。
「大丈夫です。ごめんなさい。先輩。」
「いいのいいの。大丈夫。」
「怪我はない?」
吉川さんに大丈夫と伝えながら心の方が痛いと思った。
2棟かりたロッジは片方が女性、もう片方が男性スタッフが使用する。食事や研修は主に男子棟で行う。
私たちは自分の荷物整理をしてから男子棟に集まった。
研修後半、同性同士でペアを組み、ひとりが目隠しをされた状態で椅子まで誘導する内容があった。お客様のエスコート術にも関わるらしい。
私は渚とペアだった。私が目隠しをされて渚がエスコート係。
「信じてください。先輩!」「うん。よろしくね」
私は目隠しされた状態でロッジの玄関の階段を上がるところからスタートした。
「階段があります。せーのであがりますよ。せーの!あっもう少し前でした。」
下手くそかっ!と心で突っ込みながら誘導される。
「あっ!危ない!あっ大丈夫かぁ。ちょっちょっと先輩」
分かりにくい!恐る恐る足を前へ出すと
『ガンっ!ゴンっ!』「きゃっ!」
見えないって怖い!私は派手にパイプ椅子に躓き転んだ。慌てて私は目隠しを取ると床に倒れる私を真っ先に吉川さんが助けてくれた。
「すいません。ありがとうございます。」
吉川さんにお礼を言うとふと隣で大悟が渚に手を貸しているのが視界にはいった。
「渚ちゃんごめんね。」
渚も一緒に転んだらしい。
「大丈夫です。ごめんなさい。先輩。」
「いいのいいの。大丈夫。」
「怪我はない?」
吉川さんに大丈夫と伝えながら心の方が痛いと思った。