別れても好きなひと
「悪かったな。ちゃんと見てるつもりが…大事故になるところだったよ。」
「ほんとですよ。こいつ、あんまり体調良さそうじゃなかったって言ったじゃないですか。」
「お前にはなんでもお見通しなんだな。」
「まぁ、付き合い長いですから。」
まだ頭が痛くてくらくらして目が開けられずにいると大悟と吉川さんの声が聞こえてきた。
「なんで二人は離婚したんだ?」
「…前に進むためにはそれしかなかったんです。俺たちには。」
「離婚しなくてもふたりで進めばよかっただろ?」
「離れなかったら美容師としての今の俺はいませんでしたよ。きっと。俺は器用じゃないし、自分に甘いんで。」
「大悟のために別れたのか?」
「莉子にはなんでもお見通しなんです。そんな彼女が…。逆に俺も莉子の考えていることってわかるんですよ。」
大悟にはやっぱり分かっていたんだ…。
「ほんとですよ。こいつ、あんまり体調良さそうじゃなかったって言ったじゃないですか。」
「お前にはなんでもお見通しなんだな。」
「まぁ、付き合い長いですから。」
まだ頭が痛くてくらくらして目が開けられずにいると大悟と吉川さんの声が聞こえてきた。
「なんで二人は離婚したんだ?」
「…前に進むためにはそれしかなかったんです。俺たちには。」
「離婚しなくてもふたりで進めばよかっただろ?」
「離れなかったら美容師としての今の俺はいませんでしたよ。きっと。俺は器用じゃないし、自分に甘いんで。」
「大悟のために別れたのか?」
「莉子にはなんでもお見通しなんです。そんな彼女が…。逆に俺も莉子の考えていることってわかるんですよ。」
大悟にはやっぱり分かっていたんだ…。