別れても好きなひと
「この前大悟としゃべったんだ。杉崎さんのこと。」

今その話はちょっと…無理。

「俺、杉崎さんのこと大切だから。」

こんな時にそんな大切な話…。焦りながら吐き気と戦っていると大悟が座敷から顔を出した。私は仕方なく大悟に目で訴える。

すると察知した大悟が私たちの方に駆け寄ってきた。

「お前、吐きそうだろ!?」
「えっ?」
私は大悟に両手を伸ばすと大悟は私を抱えてトイレに連れていってくれた。
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