別れても好きなひと
私の言葉に我に返った大悟は「えっ…」と絶句した。

よく見ると大悟はめずらしく寝癖頭。

「ちょっときて。」
私は大悟に朝食を用意して大悟が食べている間に寝癖を直した。久しぶりに触れる大悟の髪。

久しぶりに見る私のご飯をがつがつと気持ちよく食べる大悟。

最近の張りつめていた気持ちがほぐれていくようだった。
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