別れても好きなひと
驚くほど私の手にフィットしているシザー。
私のカットの癖にフィットするシザー。
つむじの場所も髪の生えかたの癖も骨格も全て変わらない大悟のカット。
私の手は勝手に動く。迷いなんてない。

「さすが、よくわかってるな。」
「うん。」

大悟は私をじっと見てる。
私はそんなの気にせずただただ夢中でカットした。

そしてシャンプー。

そして最後にセット。。。
< 189 / 329 >

この作品をシェア

pagetop