別れても好きなひと
「すみません。ありがとうございました。」
私はタクシーの運転手さんにお礼を伝えると玄関でひっくり返る大悟をベッドへ運んだ。

こんなに酔った大悟を見るのは初めて。

寝室へ入る前にキッチンやリビングが目に入った。

前に来たときはかなり整頓されていたのにお酒のびんやらからの惣菜の容器であふれている。

私は大悟をベッドへ寝かせるとひとまずリビングやキッチンを掃除した。

掃除が終わってから目が覚めたときに飲めるよう水を寝室に持っていく。

大悟はすやすやと寝息をたてていた。
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