別れても好きなひと
このお水をおいたら帰ると決めていた私は眠る大悟を見つめた。

「頑張りすぎなのは大悟だよ。こんなんじゃ心配になっちゃうじゃない。そばにいたくなるじゃない。」
大悟の髪を撫でる。

伸びた髪の分だけ1ヶ月の長さを感じた。

「大悟は大丈夫。大丈夫だよ。間違えてない。ちゃんとみんなも分かってくれてるよ。最高のチームを作ったのは大悟だよ。大丈夫。」

眠る大悟に今は言える気がした。

「だって…私の愛した人だもん。。。大好きな人だもん。」
いまでも…という言葉は飲み込んだ。
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