別れても好きなひと
大悟にもたれ掛かりながらティッシュで涙を拭く私に大悟は膝掛けをかけ直してくれた。

「ん?」

その時ふと私が動きを止めてお腹を見た。

「ん?どうした?」

大悟の言葉にも反応せず私は全神経をお腹に集中させた。

「動いた??」
この日を待っていた大悟も私のお腹に手を当てて全神経を集中させた。



「………あ~!!」「あっ!!」
私たちは目を合わせる。
< 282 / 329 >

この作品をシェア

pagetop