別れても好きなひと
「なんでもない。」

そう言って歯磨きを始める大悟の背中にぴったりとくっついた。

大悟の背中にぺったりとくっついて目を閉じる。

大悟は歯磨きが終わるとくるりと体の向きを変えて私を抱き締めた。

「なんだ?どうした?」
「なんでもない。」

大悟はいつもとようすの違う私に戸惑いながらも出勤した。

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