別れても好きなひと
夜、大悟は最近早く帰宅する。
帰宅した大悟の背中に私がずっと張り付いていても大悟はもうなにも言わなかった。

いつもみたいに一緒にお風呂に入り大悟が髪を洗ってくれるときも、こうしてふたりでお風呂にはいるのも何回かなぁと考えると複雑な気持ちだった。

お風呂上がりにソファで二人ならんでテレビを見ていると、大悟は私を自分の足の間に座らせて後ろから抱き締めてくれた。

「俺、アプリ取ったんだ。お腹の赤ちゃんが今どのくらいの大きさかわかるし、陣痛来たら間隔はかれるし。ほら。」
私に携帯の画面を見せてくれる。

「うん。」
本当にいよいよなんだ。。。

陣痛が来たとき一人だったらどうしよう。
大悟は仕事を休めないし。
たえられるかな。。。
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