僕たちの手紙
「…………」
すごく静かな時間が続く
(なんて話せばいいんだ!?さーやなら…)
俺は、さやかの話し方を思い浮かべてみる
①「せりかちゃんはさ!なんか好きなものとかある?」
②「お腹減った~せりかちゃんはさ!なんか好きな食べ物とかあるー?」
(なんか、全部同じじゃねぇか!!)
と俺は、自分にツッコミを入れる
すると…
「絵…描くの好きなんだね 」
「え?」
「いや、今さっき描いてたから」
「あ、うん!大好きーそうゆう崎藤さんは?」
「あたしも好きだよ」
「へー……………」
また、静かな時間がくる
(ほら!なんか喋ろよ!)
「あ!じゃあさ!好きなテレビとかある?音楽でも、いいけど…」
「うーん…アニメとかが好きかな?」
「うーん…アニメかぁ…じゃあ!あれかな?
『私の彼氏は幽霊です』とか?」
「うん!大好き!」
「へー!あれ面白いよね~」
♪~
ラインの着信音がなる
「ん?」
携帯を見ると
(さーやから?なんで、わざわざ…)
ラインのトークを開いてみるとそこには、
俺と崎藤さんが楽しく話している写真があった
「ハグっ!」
いきなり写真とか送り付けられたので恥ずかしい声が出てしまった…
「?」
お似合いだねぇ~
(さやか…てめぇ…)
するとさやかが走ってこっちに帰ってきた
「ただいま~」
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