僕たちの手紙
「はい!せりかちゃん!えっとロールアイスのイチゴミルク味!」
「あ、ありがとう」
「はい、はるむはどうせ抹茶何でしょ?」
「お、おお…サンキュー…」
俺は、そう言いながら怒りを押し殺した
「あ、そういえば俺の財布は?」
「あ~はい」
「てんきゅ」
そう言いながら財布をバッグの中に入れた
「どう?美味しいでしょ?」
「うん、美味しい」
「で、はるむと何話したの~?」
「えっとねぇ…」
「そんなことは、どうでもいいだろ!」
「じゃあ!色々案内してあげるね!」

「今日は、楽しかった~せりかちゃんありがとね!」
「こっちの方こそありがとう」
「じゃあ私こっちだから~また、明日ねぇ~」
「うん」
「あ、俺こっちだから~」
べしっ!
いきなりさやかの平手打ちがとんでくる
「いてっ!いきなり叩くことねぇだろ!!」
「女の子を一人で歩かせるとは何事だ!」
「わ、わかったよ…」
「じゃ!せりかちゃんなんかあった時は、はるむがまもってくれるから!」
「うん」
「じゃあまた、明日ね」
さやかは、家に帰っていった
「じゃあ、崎藤さん行こー」
「うん、こっちだよ」
案内されたのは、団地だった
(へー…こんなところに団地なんてあったんだ)
「へー…」
「あ、もうこの辺でいいよ」
(あ、地味に近かったんだな…もっと話したかったな…)
「そっか…」
「うわぁ…」
「ん?どうしたの?」
「夕日…」
指をさしてそう言い放った
確かに綺麗だ…
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