明日世界が滅ぶそうです。
由比羅 舞鼓 (ユヒラ マコ)
「暑い…」
やけにうるさい…いや、うるさすぎる忌々しい蝉の聲。
夏は嫌いだ。暑いからでも、うるさいからでもない。
ただ何となく。
それとなく。
学校の始業式が終わった。
ドロドロと魂が抜け落ちる。
今すぐ氷水に浸って、魂を中に戻したい気分だ。
顔に水をかける。
気持ちいい…
バシャバシャとハンカチに水をかけて、おでこに付ける。
「舞鼓?」
聞きなれた声。
「伊織…」
伊織はにっこり笑った。
「やっぱりまこだ!」
「はぁ、はいはい。マコデスヨー」
あははと伊織は無邪気に笑いながら指をさしてきた。
おでこに付けているハンカチが滑稽らしい。
「えいや」
水道の水を伊織にかける。
「うわぁ、冷たい!気持ちいいね!」
伊織と私は小学1年生からずっと仲良しだ。
きっと今の私はふにゃふにゃとした変な顔になっているだろう。
顔が少し熱いのはきっと外が暑いからだ。
そうだ、きっと。うん。
「さっさと帰ろ…」
あぁ…暑い…
汗が出る。
顎から落ちる。
地面が潤う。少しだけ。
「ただいま。」
誰もいない家に1人。
暑いのでクーラーをつける。
いつもの部屋着に着替える。
テレビをつける。
「暑い…」
やけにうるさい…いや、うるさすぎる忌々しい蝉の聲。
夏は嫌いだ。暑いからでも、うるさいからでもない。
ただ何となく。
それとなく。
学校の始業式が終わった。
ドロドロと魂が抜け落ちる。
今すぐ氷水に浸って、魂を中に戻したい気分だ。
顔に水をかける。
気持ちいい…
バシャバシャとハンカチに水をかけて、おでこに付ける。
「舞鼓?」
聞きなれた声。
「伊織…」
伊織はにっこり笑った。
「やっぱりまこだ!」
「はぁ、はいはい。マコデスヨー」
あははと伊織は無邪気に笑いながら指をさしてきた。
おでこに付けているハンカチが滑稽らしい。
「えいや」
水道の水を伊織にかける。
「うわぁ、冷たい!気持ちいいね!」
伊織と私は小学1年生からずっと仲良しだ。
きっと今の私はふにゃふにゃとした変な顔になっているだろう。
顔が少し熱いのはきっと外が暑いからだ。
そうだ、きっと。うん。
「さっさと帰ろ…」
あぁ…暑い…
汗が出る。
顎から落ちる。
地面が潤う。少しだけ。
「ただいま。」
誰もいない家に1人。
暑いのでクーラーをつける。
いつもの部屋着に着替える。
テレビをつける。
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