オネエが野獣になるときは。


「社長すいません遅くなりました!…ってあれ?部屋真っ暗…」


いつも通り私の分の料理も作って待ってるはず、なんて心配して帰るも家には誰もいなくて。

…よかった、社長も今日は出かけてたのか。

せっかく作ってくれたのに帰って来ないとか、私の分際で生意気だと思われるよね。

迷惑をかけることがなくてとりあえず一安心


「はぁっ」


だけどかなり急いで帰って来たから疲れたな。

少し走って汗もかいてるし…お風呂でも入ろ。





ピンポーン…


「ん?」


お風呂も終えゆっくりしているとき、部屋に響くインターホンの音。

え、なんでこんな時間に…?

社長なら鍵で入ってくるだろうし、配達ならこんな時間に来ないだろうし。

そーっとカメラで確認してみるか。


「…えっ、社長!?」
< 21 / 29 >

この作品をシェア

pagetop