言えよ、俺が好きだって
「え、」

話しかけられるなんて思っていなかったから、とっさに言葉が出なかった。


その人の顔を見ようと見上げると、思わず見とれてしまうほど整った顔だった。

切れ長の目に高い鼻で。


こんな人、同じ学校にいたんだってくらい。


「なんすか?」

「え!あ、ごめんなさいっ!」


見とれていたからか、不審がられたみたい。


目を伏せたとき、彼が持ってる玉子サンドが目に入って、彼の質問を思い出す。


「玉子サンド、いります?俺、他の買うんで。」


え?


はい、と言いながら、私に玉子サンドを渡してくる彼。


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