一途彼女×S系彼氏
蓮は気まずそうに
目を泳がせてるし、
女の子は今にも泣き出しそう。


泣きたいのは私だって普通。


だけど、さっきの1粒以降
涙は零れなかった。


それはきっと
私の中で答えが出ていたから。


「答えないならそれでいいよ。
蓮、別れよう。さようなら。」


蓮の目を真っ直ぐ見てそう言った。


私はくるっと後ろを向き
歩き出した。


追いかけてこないって事は
了承したって事だよね。


なんか、あっけなかったな~。
中学から3年間も付き合ってたのに
こんなあっさり終わるなんて
正直思ったことなかった。


まさか浮気されて
別れる日が来るなんて。


ショックじゃないと言えば
それは嘘になるけど、
一瞬で冷めてしまったのか、
私は意外にもスッキリしていた。
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