一途彼女×S系彼氏
ふう、と息を吐いて
やっとこ緊張から解放された。


…それにしても
颯人には驚かされてばっか。


あんなに強いなんて
知らなかったよ。


もしかして元ヤン?って
疑っちゃうくらい。


もしそうなら
この性格も辻褄が合うって言うか…。


じーっと見つめていると
私の視線に気付いた颯人が
こっちを見て怪訝そうな顔をした。


「…なに?」


まださっきのオーラが消えていない
今の颯人は圧力感がすごい。


「な、なんでもない!
助けてくれてありがとう!
掃除行ってくる!」


このままでは
身の危険を感じた私は
一刻も早くここから
逃げようと決意した。


…がもちろんそれを
許されるはずはなくて。
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