一途彼女×S系彼氏
「何ぼーっとしてんの?
行くよ。」


颯人に呼ばれて我に返った。


慌てて靴を脱いで
端の邪魔にならない所へ並べて
そーっと家の中へと上がった。


「こっち。着いてきて。」


玄関を入ってすぐに
目についた螺旋階段を登って
2階へと上がった。


2階には見る限り
5部屋はあった。


その中でも一番奥まで進み、
慣れた様子でドアを開けた
颯人のあとに続いて部屋へ入った。


「すご…。」


中を見た瞬間
こんなまぬけな感想しか
出てこなかった。


だって本当にすごいんだもん!


うちのリビングぐらいある広さに
キングサイズのベット。
壁掛のテレビ。パソコン台。
ガラスのテーブルに
足を伸ばしても余裕のある長さのソファ。
たくさん本が並んだ大きな本棚。
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